「Raspberry Pi Zero 2 W」のセットアップ２（設定編）

2025.06.21

電源を入れて起動したら、Macのターミナルにて、SSH接続をします。

まず、Raspberry Pi Zero 2 Wに割り当てられたIPアドレスを調べます。
ここでは、LanScanというアプリを使います。

LanScan
カテゴリ: Utilities
価格: 無料

LanScanアプリを起動して、「Start LanScan」アイコンをクリック。
Hostnameの欄にRaspberry Piと表示されるので分かると思います。
該当するものを選択したら、右クリックで、「Copy IP Address」を選択して、 IPアドレスをコピー。

Macのターミナルを起動したら、（ここではIPアドレスを192.168.0.12とします）
以下を入力してリターンキー

ssh pi@192.168.0.12

もし、過去にRaspberry Piのインストールをしていて、公開鍵認証を設定している場合で以下のようなエラーが出た時は

Desktop % ssh pi@192.168.0.12
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
@    WARNING: REMOTE HOST IDENTIFICATION HAS CHANGED!     @
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
IT IS POSSIBLE THAT SOMEONE IS DOING SOMETHING NASTY!
Someone could be eavesdropping on you right now (man-in-the-middle attack)!
It is also possible that a host key has just been changed.
The fingerprint for the ED25519 key sent by the remote host is
SHA256:****************************************************.
Please contact your system administrator.
Add correct host key in /Users/**********/.ssh/known_hosts to get rid of this message.
Offending ECDSA key in /Users/**********/.ssh/known_hosts:4
Host key for 192.168.0.12 has changed and you have requested strict checking.
Host key verification failed.

「ssh-keygen -R 192.168.0.12」と入力してリターンキー

 Desktop % ssh-keygen -R 192.168.0.12
# Host 192.168.0.12 found: line 2
# Host 192.168.0.12 found: line 3
# Host 192.168.0.12 found: line 4
/Users/**********/.ssh/known_hosts updated.
Original contents retained as /Users/**********/.ssh/known_hosts.old

再度、ターミナルを起動して「ssh pi@192.168.0.12」と入力してリターンキ

password:と表示されたら
準備編で設定したパスワードを入力してリターンキー

ユーザ名@raspberrypi:~ $

となればログイン完了です。

私の環境では作業を進めていくうちに、「Raspberry Pi Zero 2 W」が操作途中で固まってしまったり、Wi-Fiが切れてしまう？現象が発生したので。最初にスワップファイルのサイズ変更と、Wi-Fiのパワーマネージメントを無効にしておくと良いかもしれません。（必要ない方は、飛ばしてIPアドレスの固定へ移動してください。）

スワップファイルのサイズ変更。

参考ページ

ターミナルにて以下を入力して、リターンキー

sudo nano /etc/dphys-swapfile

思い切って、CONF_SWAPSIZEを2048に変更。

CONF_SWAPSIZE=2048

問題なければ、「Control + o」でリターンキー
「Control + x」で終了。

以下を入力して、リターンキー

sudo dphys-swapfile setup

以下を入力して、リターンキー

sudo dphys-swapfile swapon

サイズを確認しておきましょう
以下を入力して、リターンキー
（例の場合は2048に設定したので2Gとなっています）

sudo swapon --show
NAME      TYPE SIZE USED PRIO
/var/swap file   2G   0B   -2

Wi-Fiのパワーマネージメントを無効にする

参考ページ
ラズパイのオンボードWiFiパワーマネージメントを無効にする – lunaticsol

これも参考ページのままなのですが、一応書いておきます。

まずは現在の状態を確認
以下を入力して、リターンキー

iwconfig wlan0

 Power Management:onになっていれば、これをoffにします。
以下を入力して、リターンキー

sudo iwconfig wlan0 power off

iwconfig wlan0を実行して確認してください。
 Power Management:offになっているはずです。
ただし、このままだと、Raspberry Pi Zero 2 Wを再起動すると、元に戻ってしまうので、サービスを作成して登録。

以下を入力して、リターンキー

cd ~ 
mkdir -p services/rpiwlan0poweroff 
cd services/rpiwlan0poweroff

中に、wlan0poweroff.shファイルを作成します。
以下を入力して、リターンキー

sudo nano wlan0poweroff.sh

以下をコピーして、ペースト

#!/bin/bash

LOG_FILE="/var/log/wlan0poweroff.log"
echo "Setting wlan0 power management off in 5 sec..." > $LOG_FILE
echo "Current wlan0 power management configuration" >> $LOG_FILE
iwconfig wlan0|grep Power\ Management >> $LOG_FILE
sleep 5
echo "Setting wlan0 power management off..." >> $LOG_FILE
iwconfig wlan0 power off
iwconfig wlan0|grep Power\ Management >> $LOG_FILE

問題なければ、「Control + o」でリターンキー
「Control + x」で終了。

ファイルに実行権限を与えます。
以下を入力して、リターンキー

chmod +x wlan0poweroff.sh

wlan0poweroff.service ファイルを作成
以下を入力して、リターンキー

sudo nano /etc/systemd/system/wlan0poweroff.service

以下をコピーして、ペースト

 [Unit]
Description=wlan0 power management disable service
After=network.target

[Service]
ExecStart=/home/pi/services/rpiwlan0poweroff/wlan0poweroff.sh

[Install]
WantedBy=multi-user.target

問題なければ、「Control + o」でリターンキー
「Control + x」で終了。

サービスを有効化
以下を入力して、リターンキー

sudo systemctl enable wlan0poweroff.service

これで次回起動時に、パワーマネージメントが無効になているはずです。

IPアドレスの固定

参考ページ
Raspberry Pi 固定IPアドレス設定（Raspberry Pi OS Lite – bookworm） #RaspberryPi – Qiita

上記参考ページに書かれている通りに行います。
ターミナルにて以下を入力したらリターンキー

sudo nmtui

上下矢印キーで「Edit a connection」を選択したら、リターンキー

上下左右の矢印キーを使って<Edit…>を選択してリターンキー

IPv4 CONFIGURATIONの項目が表示されていなかったら、上下左右の矢印キーを使ってIPv4 CONFIGURATION の右側の <Show>を選択してリターンキー

Addressesに固定したいIPアドレス。（例えば192.168.0.123だとすると、192.168.0.123/24）
Gateware, DNS serverにもIPアドレスを入力。（例えば192.168.0.1）

下矢印キーで、一番下に移動して、右矢印キーで　<Cancel> <OK>の<OK>を選択して、リターンキー

左と下矢印キーで、<Back>を選択して、リターンキー

下と右矢印キーで <OK> を選択して、リターンキー

補足
直接ファイルを編集する場合
設定ファイルの場所は以下になります。

/etc/NetworkManager/system-connections/[ID].nmconnection

Raspberry Pi ImagerにてWi-Fiの設定を行った場合、IDはデフォルトでpreconfiguredとなります。）なので、preconfiguredの場合は

/etc/NetworkManager/system-connections/preconfigured.nmconnection

となります。nanoを使って編集する場合は、

sudo nano /etc/NetworkManager/system-connections/preconfigured.nmconnection

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